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スイッチサイエンスでM5シリーズのATOMマイコンなるものが発売されていた。ATOM LiteとATOM Matrixがあり、Matrixは5×5のLEDマトリクス(WS2812B、いわゆるNeoPixel)表示がついているもの。Liteが968円、Matrixが1,397円とお手頃価格。
マイコンはESP32系統(ESP32-PICO-D4)でデュアルコア、WiFi、Bluetooth付き。そして、小型。バッテリーは付いていない。赤外線LEDが付いているのでリモコンとしても使えるのかもしれない。6軸センサーのMPU6886も内蔵。
https://www.switch-science.com/catalog/6260/
人気商品らしく、面白そうと思い一つ注文したが、その後あっという間に売り切れてしまった様だ。
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パッケージからして小さい。久々にちょっとワクワクするデバイスである。
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M5Stackと比較。
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ころころしていてかわいい。画面自体がプッシュスイッチになっており、購入直後は画面を押すとLEDの色が変わるサンプルが入っていた。
裏面に接続用ピンが少しついている。拡張性は低め。
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ちゃんと技適付き。ラベルの右側の小さい穴が赤外線LEDの穴らしい。
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開発は従来通りArduino IDEが使える。ボードマネージャはESP32を使用、ライブラリマネージャで「M5Atom」と「FastLED by Daniel Garcia」のライブラリをインストールしておく。
M5AtomのライブラリのLED処理に不具合があるらしく、M5Atomライブラリインストール後ライブラリフォルダーのsrc/utility/LEDDisPlay.cppの104行目
xSemaphoreTake(_xSemaphore, portMAX_DELAY);
を
xSemaphoreTake(_xSemaphore, 100);
に修正しておく。将来的には修正されると思う。
M5AtomのスケッチサンプルLEDDisplayを書き込むとカラーグラデーションのATOMの文字がスクロールする。ボードはM5Stick-C、Upload Speedは1500000に設定。
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下記紹介動画ではボードにESP32 Pico Kitを選択しているが、”timed out waiting for packet header” のエラーが出て書き込めなかった。
NeoPixel制御のピンは27の様だ。上記動画はFastLEDのスケッチ例RGBSetDemoのLED数25、信号ピン27にして動かしており、試した所動作したが、スイッチサイエンスの商品ページにはLEDと画面パネル保護のため明るさを抑える様にと書かれているので、LEDはあまり高輝度で光らせない方が良さそうだ。
まだまだ情報が少なくライブラリに不具合もあるため気を付けながら遊ぶ必要があるが、これからが楽しみなデバイスである。